構造材のチェック 
プライスやカタログに本体芯材・表面材、前面(扉・引出し)素材の表記がある場合はそれをチェック。表記がない場合や「天然木」としか書いてない場合などは、どんな素材で製作しているか遠慮なく店員に聞きましょう。
隠すことでもないので、きちんとしたお店であれば教えてくれるでしょう。

芯材には無垢材を使います
芯材にはジョンコンや桐など、「広葉樹」の無垢材またはLVLという積層材を使用。
ホームセンターで良く見るパイン材やSPF材、杉などに代表される針葉樹は、成長が早いので価格が安い利点がある一方、ゆっくり成長する広葉樹と比べると柔らかい欠点があります。また、MDF(中質繊維板)、パーティクルボードなどに代表される木工加工材も廉価で加工しやすい反面、構造部に用いるには脆い欠点があります。
ボディを構成する芯材に高い剛性を持たせるため、見えない部分ですが吟味した材料を使います。

一般的に使われる、その他の素材
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【 針葉樹 】
英語では「soft wood」と表記されるように、広葉樹と比べて柔らかいのが特徴。
ホームセンターで良く見るSPF材やパイン材などがこれに当たります。成長が早く供給量も多いため安価で、柔らかく加工性が良い。
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【 パーティクルボード 】
木材の小片チップに接着剤を混ぜて熱圧成型した木工加工材料。
廃材などを加工して工業的に大きな材を成型できるため安価。湿度により膨潤現象が起こりやすく、一般的に強度は低い。
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【 MDF(中質繊維板) 】
木材を小片ではなく細かい繊維状まで加工し接着剤と合わせて熱圧成型したもの。
パーティクルボード同様に加工しやすく安価。密度がある分パーティクルよりネジの保持力などは勝るが強度があるとは言い難い。


『Fixのチョットしたこだわり』をご説明しながら、一般的にボードに用いられる素材や構造もご紹介してみましたがいかがでしたか?
おそらく、ご覧になる前よりは素材の良し悪しを判断しやすくなったのではないでしょうか。

世の中にはいろんなボードがありますが、クオリティの低いボードが一概に悪いとは言えません。
たとえば、学生さんや仮住まいなど数年使えれば良いという方にとってはそれなりのクオリティでも必要十分で、かつそれが廉価であればユーザーにとっては嬉しく、ニーズを満たす良いボードであると言えます。

一番の不幸は、「長く使える良いボード」と思って買ったものがそうでなかった時

ほとんどの方が5万~10万円を切るような安いボードに高級感を期待したり10年以上使えると思ったりしないのに対し、20~30万ぐらいの中級品になるとクオリティを吟味したわけではないのに、不思議と「長く使える良いもの」と思い込む人たちも出てきます。

売ること優先で本質を語らないお店や販売員が一部にあることも、これを助長する要因かもしれません。
「著名なデザイナー○○のデザインでとってもオシャレですよ」とか、個別の特徴を語るでもなくどれをとっても「それオススメですよ」と良いことしか言わないとか、こんな接客お店で受けた方いらっしゃるんじゃないでしょうか?
冷静に考えれば、オシャレかどうかは主観によりますし著名なデザイナーが製品のクオリティや耐久性などの細かいハード面を手掛けるわけでもなく、お客様の暮らし方や好みなどで向き不向きの特徴が変わるので全部オススメになるはずもないですが、良し悪しを見分ける術を持たなければ本質を知らされることなく言われるがままに「良いもの」と思い込んで買ってしまうのも無理はないかもしれません。

ご紹介したように、素材や構造など手を抜けばクオリティもそれなりになりますので、知らずにそういうボードを迎えてしまった人たちは数年後に「失敗した」となるわけです。
みなさん買い替える際は同じ失敗は繰り返したくないので同等クオリティのものはもう購入しないでしょうし、今は大型家具を処分するのも大変な時代ですから、最初からきちんとしたクオリティのもので用意した方が結局は無駄な出費もストレスもなくて済みます。

今までお話ししたような特徴から「長く使えて、ライフスタイルや家族構成の変化にも飽きないボード」をお探しの方にとっては、「Fixの壁面ボード」は「本当に買って良かった」と思っていただける製品です。
ただ、様々なニーズがあるので「Fixの壁面ボード」だけを肯定するものでもなく、いろいろ比較した結果自分の思うクオリティを満たすものがあればそれを迎えるのがベストだと考えます。
みなさんが将来「失敗した」と思わずに済むようなボードに出会えるように、ご紹介したボードの良し悪しの見分け方が参考になれば幸いです。


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